ROMライタ機能を使って独自のプログラムを書き込んだり,トラ技BIOSを誤って壊してしまった場合,以下の手順でトラ技BIOSを復旧できます.
(1)トラ技BIOSファイルの用意
トラ技BIOSのhexファイル(
BIOScore_120aplus.hex)は,2008年8月号の付録CD-ROMに収録したプロジェクト・ファイル一式に含まれています.CD-ROM内の
\projects\tr0808.exeを実行してファイルを展開すると,デフォルトでは
C:\CQ\tr0808\bios120aフォルダに
BIOScore_120aplus.hexがあります.
(2)トラ技BIOSの書き込み
マルチテスタ基板上のJP1と78K0 USBマイコン基板上のFLMD_ONにジャンパ・ピンを取り付け,ショートしてください.
- 2008年9月号 別冊付録 第6章「ROMライタ/MINICUBE2接続機能」(pp.38~39)
- 2008年8月号 特集記事 第4章「ソフトウェア開発ツールのセットアップ」(pp.134~135)
を参考に,先に用意した
BIOScore_120aplus.hexファイルを“WriteEZ3”を使用して書き込んでください.“Flash Internal Verify OK!”のメッセージが表示されれば,正常に書き込み完了です.
(3)トラ技BIOSの動作確認
マルチテスタ基板上のJP1と,78K0 USBマイコン基板上のFLMD_ONのジャンパ・ピンを取り外して,パソコンとUSBで接続します.
- 2008年9月号 別冊付録 Appendix「プログラムのダウンロードに便利なVBAマクロ」(p.25)
- 2008年8月号 特集記事 第2章「付録基板を動かしてみよう」(pp.113~116)
を参考に,ターミナル・ソフトを使用して接続を確立してください.“ToragiBIOS Version 1.20A”のメッセージが表示されれば,トラ技BIOSが正常に動作しています.
<高橋 泰雄>
2008/9/17 公開