●パソコンをワンクリックするだけで,電子回路から希望の信号を入出力したい
電子回路を使った実験や計測を行うには,パソコンを活用したいものです.グラフィカルなプログラムをクリックするだけで,USB接続で電子回路から希望の信号を自動入出力できれば,たいへん便利です.そのような「自分だけのパソコン計測(PC計測)」を行うためには以下の五つの要素が必要です.
①パソコン上で動くグラフィカルなプログラム
②パソコンから自作のUSBアダプタを認識させるためのUSBデバイス・ドライバ
③USBマイコン,あるいはUSB通信が行えるマイコン基板
④USB通信処理を含むマイコン・プログラム
⑤自分が計測したいものをつなぐためのマイコン周辺回路
●すぐに「パソコン計測」が始められる連載を開始
そこでトランジスタ技術では,ワンクリック自動計測がすぐに試してみられるように,連載「自分だけのパソコン計測」を始めました.
★USBに挿すだけで使えるH8SX/1655マイコン基板(増刊『今すぐ使える!H8マイコン基板』付属基板,あるいは同等品)を使用(③)
★プログラム(①②④)は本誌ウェブ・サイトからダウンロード可能
★プログラム(①④)は,無償の開発環境(マイクロソフトVisual Studio ExpressやH8マイコン開発環境HEW評価版)で改造可能
★マイコン周辺回路(⑤)の作成方法やプログラムによる計測上の制約などは連載で解説
★USBデバイス・ドライバ(②) の作成方法を理解したい場合は関連記事(2010年1月号)を参照可能
本サイトでは「自分だけのパソコン計測」の関連情報を紹介していきます.パソコンとUSBマイコン,USBインターフェースを使った試験・計測システムの基本が分かります.
●関連情報
★筆者セミナ「パソコンで操るUSB入出力装置の作り方 [講師による実演付き]」(2010年9月5日,東京・巣鴨) おかげさまでぶじ終了しました.
★関連記事:USB通信部分の解説はこちら
2010年1月号 特集「USBマイコン徹底活用」