2019年12月号特集
64bit/400MHz RISC-V
世界のAIマイコン
~カメラ/センサ/ロボット/衛星…すべてのマシンに頭脳を載せる~
●ワンチップ・マイコンにAIを組み込む
クラウド上で作成されたAIモデルを端末機器に組み込んで処理を行うエッジ・コンピューティングが注目を集めています.エッジ・コンピューティングを実現するには,マイコンやFPGAなどでAIモデルを動作させます.
エッジAI開発ボードSiPEED MAixには,64bit/400MHz RISC-V CPUと畳み込みニューラル・ネットワーク処理用アクセラレータKPUを内蔵するマイコンKendryte K210(Canaan Creative)が実装されており,画像認識などの推論処理を高速に実行できます.
本特集では,無料のクラウド・ツールで学習モデルを作成し,ワンチップ・マイコンに組み込むまでの流れや,K210の研究を紹介します.
SiPEED MAixシリーズの1つである小型マイコン・ボードBiTは,約11fpsの物体認識機能と,平均180mAの低消費電力を両立し,カメラ&LCD付きで約3,000円です.そのほかにもWi-Fi機能やケース付きの製品も約3,000~4,000円で購入できます.
すべてのマシンにAIを載せて機能や性能をアップさせましょう.
★目次はこちちから
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第2章 K210の研究① 初めてのAI画像認識
SiPEED MAixボードを対象に,AIモデルを自分で作る方法について,実践しながら紹介します.
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第3章 K210の研究② 初めてのリアルタイム・モーション認識
モニタ付きポケットWi-FiマイコンM5StackシリーズからM5StickVが登場しました.M5StickVに搭載の6軸加速度センサで姿勢や動きの学習モデルを作って自動判定しています.
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第4章 K210の研究④ ニューラル・ネットワークとI/O
SiPEED MAix BiTを例に,I2C,SPI,UARTなどのシリアル・インターフェースや,I/Oポートを使う方法を紹介します.応用例として,全周を見渡しながらAIで物体認識する2足歩行ロボットも製作しています.
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第5章 K210の研究⑥ 音声認識用ハードウェアFFT
K210には,ハードウェアFFTが内蔵されているので,マイコンの組み込みプロセッサのソフトウェア処理よりも高速にFFT処理を実行できます.本章ではM5StickVを使ってフルディジタル・スペアナを作り,雑音電流成分を計測しています.
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RISC-Vマイコンピュータ開発 オフ会お知らせ
本誌11~12月号特集の筆者などをゲストに招いて「RISC-Vオフ会」を開催します.話題のオープンソースISA「RISC-V」を知りたい方,マイコンピュータ作りに興味のある方,AIマイコンを自作している方など大歓迎です.楽しく語らいましょう.
●内容
・RISC-Vの利点とセキュリティ 河崎 俊平 氏
・RISC-Vに対するJASAの取り組み 小檜山 智久 氏
・RISC-Vの開発環境と量子プロセッサ・シミュレータ 新里 祐教 氏
・RISC-Vアセンブルで読むリアルタイムOSディスパッチャ ひばり 氏
・参加者の自己紹介
・質疑応答,登壇者との交流
など
※内容は当日変更になる可能性があります.
●開発概要
日程:2019年12月21日(土) 14:00~16:30
定員:60名
費用:1,000円
場所:CQ出版社(最寄駅:巣鴨)
東京都文京区千石4-29-14 CQビル5F
アクセスはこちらから
●その他
(1)会場があまり広くないため,来場が遅くなると机に設置したモニタで登壇者のプレゼンテーションをご覧いただく可能性があります.
(2)名刺をいただけた方には,トラ技オリジナル缶バッチをお配りいたします.名刺がなくても当日名前などを記入いただければ缶バッチをお配りいたします.
★参加希望の人はこちらから