C5,C6に電解コンデンサやタンタル・コンデンサなど,有極性のコンデンサも使えるように配慮したためです.22μF/25Vの積層セラミック・コンデンサを使用する場合は,極性マークは無視してください.
大容量の積層セラミック・コンデンサの入手が難しい場合は,22μ~47μF/16V程度の電解コンデンサやタンタル・コンデンサで代用できます.ただし,これらのコンデンサは積層セラミック・コンデンサに比べて等価直列抵抗(ESR)が大きいため,MAX660の出力電圧(-5V)が低下する場合があります.記事で紹介した機能を使用する程度であれば負荷が小さいので問題ありませんが,外付け回路で-5Vを使用した場合などでは電圧降下が顕著になることがあります.
また,電解コンデンサやタンタル・コンデンサを使用する場合は,液晶モジュールや周辺の部品との干渉に注意してください.部品面への実装が難しいときは,はんだ面(裏面)に実装するという手もあります.
<落合 幸喜>
2008/8/18 公開