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ホーム > 記事サポート > 2009年 > 02月号 特集「はじめてのアナログ回路の考え方」
 

記事サポート:2009年2月号特集 はじめてのアナログ回路の考え方

本コーナでは,トランジスタ技術2009年2月号特集に関連する補足情報を掲載いたします.

 

本特集の連動セミナーは満席となりました.

特集連動セミナーの開催は2009年2月28日(土)を予定しています.

場所は,巣鴨駅近くの炭七ビルです.

はじめてのアナログ回路の考え方 サポート一覧

■第5章

重ねの理と古典制御工学が役立つ
OPアンプ増幅回路入門

回路シミュレーションによる負帰還安定性の確認関連リンク

 TINA-TIダウンロード(無償提供)・・・テキサス・インスツルメンツ社のページへ

  シミュレーション・ファイルのダウンロード(簡易測定法 / より正確なミドルブルック法)

 

第6章

現実の部品は考えなくてはならないことがいっぱい!
入出力バッファ回路を作る

使用部品のデータシート

高精度 / 低雑音 / 低消費電流 OPアンプ OPA376 (テキサス・インスツルメンツ)

スイッチング・ダイオード 1SS133 (ローム)

接合型FET 2SK170 (東芝)

高速 FET 入力OPアンプ OPA132 (テキサス・インスツルメンツ)

高性能オーディオOPアンプ OPA134 (テキサス・インスツルメンツ)

 

特集筆者のひとことコメントつき
参考図書一覧

数学

(1)石井聡;電子回路設計のための電気/無線数学,CQ出版,2008
本特集を書く上で多大なる影響を受けた本です.

 電気回路の基本からマクスウェル方程式まで,実際の回路例を交えながら数学を実用的に使う方法が解説されています.

 本特集を読み終えた読者は次にこの本を読むことをお勧めします.

 

(2)渋谷道雄;マンガでわかるフーリエ解析,オーム社,2006
電子回路の計算では三角関数と微分積分をよく使います.数式を解きたいだけであれば,数学公式集を紐解くだけで十分だったりしますが,数式で表現された現象の物理的意味も含めてイメージを理解したい場合には本書を読んでみると良いでしょう.

 

電気回路

(3)川上正光,当麻善弘,古尾谷公子;基礎電気回路例題演習,コロナ社,2003
学校の教科書として書かれた電気回路の演習書です.演習書は具体的な計算手順が書かれていますので1冊持っておくと重宝します.

(4)水野博之監修;アナログ信号処理技術,日経BP社,1994(絶版)
松下電器産業(現パナソニック)の方が書かれた本です.本特集で紹介しているような基本的な電気回路からフィルタ回路の伝達関数までアナログ電子回路の基礎を網羅しています.計算過程が丁寧に書かれています.

(5)藤田泰弘;基本 電気・電子回路,誠文堂新光社,2008
(4)の文献の著者の一人が最近著した本です.この本も計算過程が丁寧ですので,途中で躓くことなく読み進めることができます.

 

電子回路

(6)安藤繁;電子回路-基礎からシステムまで-,培風館,1995
大学の電子回路の教科書です.アナログ回路からディジタル回路の基礎まで一通りの内容が網羅されています.大学の教科書としては比較的現実に即した内容が含まれています.システムとしての(プリント基板レベルの)電子回路設計が勉強できます.

(7)石橋幸男;アナログ電子回路演習-基礎からの徹底理解-,培風館,1998
こちらも大学の教科書ですが,こちらはアナログ電子回路に特化した演習書です.トランジスタ回路の解析が豊富ですので,教科書の計算が理解できない場合に役立ちます.

 

負帰還

(8)Sol Rosenstark, 奥沢熙訳;フィードバック増幅器の理論と解析,現代工学社,1987
負帰還回路技術の古典です.基本的な事柄がわかりやすく説明されていますので,OPアンプ回路を設計する技術者は持っておいて損はありません.

(9)杉江俊治,藤田政之;フィードバック制御入門,コロナ社,2007
フィードバック制御の教科書です.電子回路の本だけでは,制御工学に関する説明が不十分であることも多々ありますので,手元に1冊は持っておきたいものです.

(10)水上憲夫;自動制御,朝倉書店,1993
本特集のように,電子回路の教科書では負帰還の安定性をボーデ線図のみで考えていたりします.ステップ応答なども含めて負帰還を深く理解したい場合には,本書のような制御工学の成書を1冊持っておくと良いでしょう.

(11)川田章弘;電子回路シミュレータTINAを使用した負帰還安定性の検討,JAJA097,Texas Instruments Japan
Design Soft社の電子回路シミュレータTINAを使用して負帰還の安定性をシミュレーションする方法を解説したアプリケーション・ノートです.第3章で説明したシミュレーションを実際に試したい場合は,このアプリケーションノートを参考にすると良いでしょう.

 

OPアンプ応用回路

(12)馬場清太郎;OPアンプによる実用回路設計,トランジスタ技術SPECIAL増刊,CQ出版,2004
OPアンプ回路の基本を理解している人が,実際の回路設計を行なうときに参考になる本です.端々に細かな技術内容がちりばめられていますので,何度読んでも新しい発見があります.設計に使える式が豊富ですから実務でとても役立つ本です.

 

(13)本多平八郎;作りながら学ぶエレクトロニクス測定器,ハードウェア・デザイン・シリーズ No.16,CQ出版,2001(絶版)
アナログ回路が含まれた装置(計測器)の仕様決めから設計,製作,調整まで詳しく解説された本です.計測器や計測用治具を自分で作るのは電子回路の良い勉強になります.

 

半導体工学

(14)竹内淳;高校数学でわかる半導体の原理,講談社ブルーバックス,2007
やさしく書かれた半導体物理学の入門書です.半導体工学の教科書でいきなり登場するペニー・クローニヒ・モデルの説明が秀逸です.

(15)Betty L. Anderson, Richard L. Anderson, 樺沢宇紀訳;半導体デバイスの基礎(上,中,下),シュプリンガー・ジャパン,2008
3冊揃えると1万円を突破する高価な本ですが,論理の飛躍がなくとてもわかりやすく書かれています.

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