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FAQ006:トラ技BIOSターミナルを使ってプログラムを書き込む方法

(1)Microsoft Excelのセキュリティ・レベルを下げる

トラ技BIOSターミナルを初めて使う場合は,セキュリティ・レベルを変更する必要があります.変更は記憶されるので,2回目以降はこの操作を行う必要はありません.

Microsoft Excelを起動して,図1に示すようにメニューから[ツール(T)][マクロ(M)][セキュリティ(S)...]を選択します.

図1 Excelのメニューでセキュリティを選択する

図2
のような画面が表示されたら,セキュリティ・レベルを「中」に変更します.[OK]ボタンをクリックしてウィンドウを閉じてください.

図2 セキュリティ・レベルを「中」にする

ここで説明した手順は,Excel2003を使った場合のものです.バージョンによって手順が異なる場合がありますので,Excelのヘルプなども参照してください.

(2)マルチテスタ基板とPCを接続する

マルチテスタ基板上の78K0 USBマイコン基板とPCを,USBケーブルで接続します.このとき,ACアダプタは接続しないでください.接続したら,78K0 USBマイコン基板に割り当てられたCOMポート番号を調べておきます.

(3)BIOS_Term097A.xlsを開いてマクロを有効にする

BIOS_Term097A.xlsを開くと,図3のようにマクロを有効にするかどうか尋ねられます.[マクロを有効にする]ボタンをクリックしてください.すると画面が図4のようになります.

マルチテスタのプログラムは,あらかじめExcelのワークシートに貼り付けられているので,HEXファイルの読み込みを行う必要はありません.後ろのセルに表示されているのが,78K0_Tester097.hexの中身です.

図3 ボタンをクリックしてマクロを有効にする

図4 トラ技BIOSターミナルが起動したようす
(クリックすると大きいサイズの図が開きます)

(4)COMポート番号を指定する

図4で赤く表示されている部分を,先ほど調べておいたCOMポート番号に書き換えます.するとすぐに付録基板との通信が確立し,図5のようにトラ技BIOSの画面が表示されます.赤くなっていたCOMポート番号の入力欄も白くなります.
注:Excelを立ち上げる前にハイパーターミナルで通信していた場合など,すでに1度メッセージを表示した場合は“>”だけが表示されます.

図5 COMポート番号を正しく設定するとメッセージが表示される

(5)フラッシュROMにプログラムを書き込む

マルチテスタのプログラムはフラッシュROMに書き込むので,[flash(ROM)]ボタンをクリックします.すると自動的にプログラムの書き込みが始まり,図6のような画面になります.最後に“>”が表示されれば書き込み完了です.

図6 [flash(ROM)]ボタンをクリックして書き込みを実行したようす

(6)書き込んだマルチテスタのプログラムを実行する

すぐにマルチテスタのプログラムを起動したい場合は,[jmp 2000(ROM)]ボタンをクリックします.すると図7のような画面になり,マルチテスタのプログラムが実行されます.

図7 [jmp 2000(ROM)]ボタンをクリックしてプログラムを実行したようす

スタンド・アローンで動作させたい場合はExcelを終了して,マルチテスタ基板からUSBケーブルを抜きます.そして78K0 USBマイコン基板上にある“USER_EN”ジャンパをジャンパ・ピンでショートし,ACアダプタをつないで電源をONしてください.
<編集部>

2008/8/18 公開

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