PC接続DSD録再実験キットを利用した例です.
アナログ・レコードをお持ちの方も多いと思います.また,新譜のアナログ・レコードは買ってみたが,ポータブル・プレーヤでも聞きたいということもあります.
そういうとき,DSDのディジタル・データにすることができます.
古いレコードでは,カビや傷により,ノイズが目立つことがあります.
●
用意する機材
◆
アナログ・プレーヤ
新規に販売されているアナログ・プレーヤは高価です.オークションなどを見ると,有名な一部のモデルを除き,数千円で購入できます.ベルト・ドライブ式のベルトも新品を購入できる場合があります.
カートリッジもDJ用は現役製品が入手できます.MCカートリッジとして有名なDL103も現役です.
下の写真は,LENCOというプレーヤで,スピード無段可変型(アイドラ)タイプの古い初期型です.オークションebayで入手しましたが,トーン・アーム内の配線が切れていたので,別のトーン・アームに変更しています.
◆
RIAAフォノ・アンプ
新品はあまり販売されていません.ビンテージ製品は大変高価です.
オーディオ全盛時は,プリアンプに含まれていましたが,レコードの再生には必須です.
最近,
マルツエレック(
株)から
【LV2-PE】LV-2.0 フォノイコライザー が販売になっています.シンプルなNF型ですが,しっかりとした再生をします.
●接続
プレーヤからフォノ・アンプ,組み立てたPC接続DSD録再実験キットのライン入力につなぎます.出力の大きなMMカートリッジは,入力レベルをボリュームで可変できる範囲に入ります.MCカートリッジは,専用のトランスやアンプを入れて,出力を上げておきます.
美少女戦士セーラームーンのEPレコードです.最近発売されました.EPなのになぜか33回転です(通常45回転).
1940年代に発売されたSPレコード(78回転)です.歌手Lee Wiley. Cole Porterのsongbookです.この時代のレコードは,電気的に再生するより,蓄音機の出力をマイクで拾ったほうが,良い状態で録音ができるかもしれません.
イコライザの時定数が標準化されたのは1950年後半です.今のRIAAカーブが普及するのはそれから約10年かかっているといわれています.
プレーヤとフォノ・アンプを接続して,録音しているDSD録再実験キットです.
使用したPCはiMac(2008年)+10.9.4です.最新のOSであるMaverickはUSBオーディオのパケットをロスする場合があるようです.
メーカはOSをひとつ前に戻すように案内しています.DSDは2.8Mと5.6Mの録音ができました.
新譜を録音した音源データを再生するとき,スピーカだとノイズはほとんど気になりませんが,ヘッドホンで聴くときはアイドラの低い機械音やごみによるノイズがすごく気になります.
レコードの清掃や機材の整備が一番重要かもしれません.
写真では,USBインターフェースの信号線にフェライト・ビーズと電源にOS-CONを追加しています.USB経由のノイズは,PCやポートによって大変異なるので,効果がある場合とまったく効果がない場合があります.
電源によって再生音は大きく変わるといわれているので,12V電源のアナログ電源化などにチャレンジしたいと思います.