回路図
◆
USBインターフェース
デュアル・コアLPC4330を搭載したマイコン・ボードLPC4330 Xplorerで,PCとUSB経由でデータのやり取りをします.
Windowsの標準ドライバ(フル・スピード12Mbps)では2.8MをDoPで送れないので,117.6kHz×2チャネル×24ビットの独自方式のストリームでΔΣ信号を送ります.Mac OS XやLinuxではハイ・スピード(480Mbps)を利用できて転送速度が高いため,DoPでΔΣ信号を送ります.
◆
PCMとΔΣの両方に対応したDAC PCM1792A
PCMは24ビット192kHz サンプリング周波数までとDSDに対応したD-Aコンバータです.出力は差動電流なので,I-V変換回路と,平衡-不平衡回路をOPアンプで実装します.これらの部分はリード付き部品ですので,デフォルトの値から変更して実装することができます.
◆
アナログ入力からΔΣ信号を作るADC PCM4202
デバイス自体はPCMの出力はできますが,本基板ではサポートしていません.DSDのみサポートです.ライン入力からはOPアンプ+ボリュームの前置アンプがあり,この部分もリード付き部品ですので,好みのアンプに変更することができます.
◆
電源
5V 約1A入力から,ディジタル回路用をLDOで3.3Vを作り,アナログはDC-DCコンバータで±12Vをボード上で作成しています.
◆
クロックLSI PLL1708
27MHzの水晶発振子から,11.2896/22.5792/24.576MHzを出力し,マイコン,ADC/DACへクロックを供給しています.
ΔΣ録音再生器の主要な仕様
|
項 目
|
録音再生器の特性
|
再生フォーマット
|
PCM
|
44.1k/48k/88.2k/96kHz(24ビット)
|
ΔΣ
|
2.8224MHz
以上 ※1
|
録音フォーマット
|
ΔΣ
|
2.8224MHz
以上 ※1
|
再生時の入出力
|
入力
|
USB接続 オーディオ・クラス1.0もしくはオーディオ・クラス2.0※2
|
出力
|
アナログ・ステレオ・ライン・レベル
|
録音時の入出力
|
入力
|
アナログ・ステレオ・ライン・レベル(ボード上でボリューム調節可)
|
出力
|
USB
接続 オーディオ・クラス1もしくはオーディオ・クラス 2.0
アナログ・ステレオ・ライン・レベル
|
電源
|
DC+5V 約1A
|
ディスプレイ
|
×2文字の液晶ディスプレイ.
モード表示あり
|
※1 Mac OS X,Linuxでは5.6448M/11.2896MHzのΔΣ信号を録音/再生できる.ΔΣ11.2896MHzの録音/再生は,LSIを仕様外で使うため性能は保証できない.
※2 USBオーディオ・クラス2でアイソクロナス転送,クロックを内部に持ちアシンクロナス・モードを実現するフロー制御も実装.