付属基板にプログラムを書き込んで動作させるためには,USB 2.0インターフェースをもつパソコン・システムが必須です.
また,付属基板のUSBポートは仮想COMポートとして動作するので,使用するパソコンに仮想COMポート・ドライバが,付属基板上のMCU内蔵のフラッシュ・メモリにプログラムを書き込むためのFlashMagicも必要となります.
さらに,プログラムを開発するときは,統合開発環境も必要になってきます.
これらのソフトウェアは,インターネットから無料でダウンロードできます.
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(1)ハードウェアを準備する
本書で紹介するソフトウェアを動作させるには,Maryシステムの中核となるMB基板が少なくとも1枚必要ですが,さらに,開発ツール類を動作させるためにはWindowsパソコンが必要になります.
筆者は,Windows7(32ビット版)で動作確認しています.パソコンと付属基板とは,USBケーブルで接続します.
LPC-Link機能を利用してプログラムを開発するときに,LPCXpresso を使用します.(注:LPC-Linkがなくてもプログラム開発は可能です.)
ハードウェアの詳細はこちらをご覧ください.
(2)プログラム・データ類一式をダウンロードする(CQ.zip)
プログラム・データ一式を含むファイルを用意しました.
ファイル名:CQ.zip
右のダウンロードボタンをクリックして、圧縮ファイルをダウンロードして,解凍してご利用ください.ファイル類は,LPC1114フォルダが下記の階層になるように,Cドライブに置いてください.本書では,この階層にプログラム・データが置かれていることを前提として,動作確認および解説をしています.
C:\CQ\LPC1114\...
*重要なお知らせ*
このダウンロード・ボタンで落とせるファイルCQ.zipはOLEDの表示問題対策(https://toragi.cqpub.co.jp/tabid/467/Default.aspxのFAQ4)を全プロジェクトに対して適用したものです.詳細は,C:\CQ\LPC1114\readme以下のPDFファイルを参照ください.
また,MARYのソース・コードからGPLライセンスをはずしました.個人利用・教育用途に限り,ご自由にお使いください.
(3)ドライバをインストールする
付属基板に搭載されているUSBブリッジIC CP2104(Silicon Laboratories)のUSBドライバ【Silicon Labs CP210x USB to UART Bridge】をメーカーのホームページからダウンロードし,インストールします.
メーカーホームページは,http://www.silabs.com/ です.
すでに使用しているパソコンでこのUSBドライバがインストール済みであれば,あらためてインストールし直す必要はありません.
インストールの最初の時点では,まだ付属基板MBをパソコンに接続しないでください.
(4)フラッシュ書き込みツールFlashMagicのインストール
付属基板上のLPC1114のフラッシュ・メモリにプログラムを書き込むためのツールFlashMagicをメーカーのホームページからダウンロードし,インストールします.
メーカーホームページは,http://www.flashmagictool.com/ です.
LCPXpressoを使用する場合は,LPC-Link経由での書込みが行えるので,Flash Magicがなくても問題はありません.
(5)LPCXpresso IDEのインストール
プロジェクトをビルドしたり,開発,デバッグを行うためのツールLPCXpresso IDE(統合開発環境)をメーカーのホームページからダウンロードし,インストールします.
ホームページは,http://lpcxpresso.code-red-tech.com/LPCXpresso/ です.
IDEをダウンロードし,アクティベーションするためには,ユーザー登録が必要です.ユーザー登録したメールアドレスにアクティベーションコードが送られてきます.
メールで送られてきたアクティベーションコードをIDEに入力することで,IDEが使えるようになります.