XBee Wi-Fiは負荷電流が大きい
XBee Wi-Fiを設定するために必要な信号線は,全てXU-1の基板上で接続されています.この点ではXU-1に対する改造は特に必要ありません.もちろん,従来のシリーズ1やシリーズ2のXBeeを使う上では,改造せずそのままお使いいただけます.
従来のIEEE802.15.4やZigBeeモジュールに比較してXBee Wi-Fiモジュールを使う上で十分注意しなければならない事項に電源の容量があります.
上の二つの波形は,XU-1に何も対策しなかった場合の,3.3V電源をモニタしたものです.幅がおおよそ90μsのグリッジが約13ms周期で発生しています.
波形の最下端は1.7Vを切る状態であり,XBee Wi-Fiも,CP2104も正常に動作しません.
電源電圧の低下を抑えるバイパス・コンデンサをつなぐ
下の波形は対策後の3.3V電源波形です.ほとんどグリッジは見えなくなりました.
対策内容は,XU-1の電源レギュレータの3.3V出力に,0.1μFの積層磁器コンデンサと,470μFの電解コンデンサの接続です.XU1をブレッドボードにさして使っている場合の接続を示します.
もしXU-1をブレッドボードに搭載できるように10ピンのシングル・ラインのピン・ヘッダを追加している場合は,XU-1をブレッドボードに搭載し,9ピンと10ピン間にこのコンデンサを追加します.
9ピンが3.3V,10ピンがGNDです.
ピン・ヘッダを搭載していない場合はピン・ヘッダのスルーホールを利用します.
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コンデンサの追加に関しては,XBee Wi-Fiのプロダクト・マニュアルの「Design Notes」の章に詳しく解説されています.XBee Wi-Fiを使用したボードを設計する際にはこのドキュメントを参照して下さい.