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[エンジニア募集] 株式会社 Borderless

 バイクのヘルメットは,ライダーの安全を守るために不可欠で,またライダーが身に着けるファッションアイテムとして最も目立つ存在です.しかし,それ以外の機能はほとんど何も進化してこなかったのではないでしょうか.

 そんな中で,通信機能でスマートフォンなどとつながり,HUD(ヘッドアップディスプレイ)とリヤカメラで周辺視界やナビ情報を映し出し,高度なサウンドコントロール技術で音場を制御して良質の音楽や音声メッセージを聴けるスマートヘルメットが製品化され,大きな話題になっています.ライダーにとっては,4輪車のドライバと同様の利便性,快適性,安全性が得られる夢のへルメットと言えるでしょう.

 そのスマートヘルメットは,株式会社Borderlessが2019年に北米で販売を開始した「クロスヘルメット X1」です.日本では2020年にクラウドファンディングを実施し,現在ではEC販売による一般販売を受け付けています.

 クロスヘルメット X1の誕生にまつわるお話を,株式会社Borderlessの創業者兼CEOの大野 新さんにうかがいました.大野さんは,2006年に東京藝大デザイン科を卒業後,日本を代表するデザイン会社であるGK Design Groupで新進気鋭の工業デザイナーとして活躍,2012年に独立してBorderlessを創業しました.




●デザイナーとしての成功よりも新しい冒険を選んだ



---デザイナーの道に進んだ理由を教えてください.

 最初のきっかけは,大学進学をどうしようかと考えていたときに,東京藝大にデザイン科というのがあるのを知ったことですね.中学の頃からアートや絵を描くのが好きだったのですが,芸術家になりたいとは思いませんでした.デザイン科に行って,いろいろな工業製品をデザインする仕事をしたいと思い,そこから夢中で勉強しました.

 2006年に大学を卒業して,GK Design Groupの車両デザインのセクションに入社しました.GK Design Groupは日本の工業デザインの草分けと言える存在で,都市設計や公共交通から身の回りの日用品まで,あらゆる分野のデザインを手がける国際的な総合デザイン会社です.


---GK Design Groupでどんなお仕事をしていたのですか.


 主にヤマハのバイクのデザインを担当してきました.元々バイクは大好きでしたから,ワクワクして仕事をしていましたよ.デザインしたバイクには,2011年のベストセラーになったものや,2014年に国際的デザイン賞のiF Product Design Awardを受賞したものもあり,仕事は充実していました.何よりも,自分がデザインしたバイクに世界中の人が乗ってくれていると実感できて,本当に嬉しかったですね.

 その一方で,もっと新しい何かを作りたい,今まで世界になかった製品を作り出したい,そういうベンチャーを日本でスタートさせたいという気持ちがどんどん膨らんできて,思い切って会社をやめました.


---そんな気持ちをもつようになったのはなぜでしょうか.


 私がGK Design Groupで仕事をしていた時期というのは,初代のiPhone,テスラ,Dysonのエアマルチプライヤーのように,今までどこにもなかった斬新な機能やデザインの製品が次々に登場した頃です.初めて見たとき,どれもすごい衝撃を受けました.そして,新しい時代を開く製品は,いつも欧米からやってくるものだと痛感させられました.

 なぜ日本ではこれが作れないのだろう,こういう斬新な製品を日本発で作りたいとずっと考えていて,それには新しい会社作りから始めることが必要だと気付きました.そして,デザインと技術を高度に融合させることが,これからの成長の条件だと考えたわけです.

 思えば学生の頃でも,アートや芸術はもちろん大好きですが,ただ作品を制作するのではなく事業化したらどうなるだろうとか,ビジネスの世界にとても興味がありました.同級生の中ではかなり異端だったと思います.
 


●ボーダレスという社名にこめた意味

---それでボーダレスを起業したわけですね.

 2012年にGK Design Groupを退職したときは,具体的な計画は何もありませんでした.どんな会社を作って,何をするか,まずは白紙の状態から考えようと思っていました.そんなある日,『国境なき医師団』のポスターを見かけて,Borderlessという社名が閃きました.

 私は旅行が好きで,学生の頃は世界中いろんなところを歩いてきました.それで,国というくくりが何かしっくりこないと思っていました.行き先を考える時も国で考えてしまうとか,もう少し先に行けば面白そうだと思っても国境だからここまでにしておこうとか,自分の限界を狭めてしまう感覚もありました.

 『国境なき~』というフレーズがすごく心に響いたので,それを一言で表すBorderlessを社名にしようと思いついたのです.どんな分野の仕事をするとか枠を作らずに,さまざまなことを融合して成長していける会社にしたい,という願いがこめられています.

 
---何の会社ですか,と聞かれたりはしませんか.

 起業した頃は,いったい何をする会社ですかとか聞かれることも多かったのですが,今はあまり違和感を持たれなくなったように感じます.

 最近では,世の中でも『ボーダレス』という言葉が広く使われるようになっています.実際の社会ではまだまだ壁が多いのですが,例えばインターネットのように,世界がボーダレスにつながるようになってきました.世の中が追いついてきたのかもしれませんね.




●クロスヘルメットX1を作り上げるまで



---クロスヘルメットはどのように生まれたのですか.

 社名を決めて起業したものの,最初の1年ぐらいは本当に1人だけで,デザインの仕事を少しずつ受注しながら,作りたいものを模索していました.それからデザインを手伝ってくれるアルバイトを雇い,世界中どこにもないスマートヘルメットを作ろうと決めて,2014年1月に2人でスケッチから始めました.

 スマートヘルメットのデザインは自分でできますが,機能を実現するにはエンジニアが必要です.エレクトロニクスやコンピュータの世界には何もつてがなかったので,まずは関係のありそうな展示会にどんどん足を運び,ナビに必要な地図を作っている会社の人とか,計測器の会社の人とか,たくさんの人と話をしました.

  その中には興味をもってくれる人もいました.特に,大手メーカを退職したベテランのエンジニアで,ハードウェアもソフトウェアもできる人に出会うことができました.2人で議論しながら製品企画から基本設計,試作と進めてきて,デザインと技術の融合を身をもって経験しました.

 
---スマートヘルメット製品化の見通しが立ったのですね.

 技術面のめどが立ったら,事業化のための資金が必要になります.それで,ベンチャーキャピタルやエンジェルなどの投資家に会ってプレゼンを繰り返しました.少しずつ存在を知ってもらえて,投資もしてもらえるようになりましたが,なかなか事業化できるだけの額にはなりません.

 2016年頃には,クラウドファンディングを試してみようかと考え始め、2017年にデザインも機能も大きく向上した試作機がようやく完成しました.ちょうど,アメリカのKickstarter社が日本に進出してきたので,そこでクラウドファンディングをローンチしてみたところ,予想以上に多くの方々に興味を持ってもらうことができました.また,それがきっかけで海外メディアにも取り上げてもらえるようになりました.

 2018年には新たな投資も得られて,資金面でも事業化のめどが立ったので,社員を増やしたり,一番コストがかかる金型の製作を始めました.2019年末に最初の量産モデルが完成して,北米などで先行して出荷を始めました.

 日本でも2020年から本格的に店舗販売を計画していたのですが,コロナ禍のためにちょっとストップしていて,現在は自社のECサイトだけで販売しています.

 


●これからのボーダレスに必要なこと




---製品化に成功し,今後はどのように進んでいくのですか.

 おかげさまで,クロスヘルメット X1を知っていただいた方にはとても好評ですし,記事にも取り上げてもらっています.ただ,元々考えていたiPhoneやテスラ,Dysonのように世界を変えてしまうような存在にはなっていないので,もっともっとたくさんの人に知ってもらうことが目標です.

  現実的なビジョンとしては,まず現在の製品をどんどんアップデートし,機能を充実させていくことが重要だと考えています.さらに,これに続く新しい製品を企画,開発していくことも必要です.そのためには,使いやすいアプリケーションを作れるソフトウェアのエンジニア,システムの小型・高性能化やセンサなど新しいデバイスを導入できるエレクトロニクスのエンジニアが不可欠です.

  現在は,社員全体で12~13名,うち8~9名がエンジニアですが,これをもっと増やしていかないといけないので,いろいろな方法で求人を試しています.


---新しい製品としては,どのようなものを作りたいですか.

 まず,近い目標としては,スマート機能の部分をヘルメットから切り離して,スタンドアロンで使えるようにしたいですね.スマートヘルメットの良さを多くの人に知ってもらえるようになると考えています.

  さらに,バイク用のヘルメット以外も,私たちの技術を使って展開していきたいと思っています.自転車や産業用のスマートヘルメット,もう少し先には普通の人が宇宙に行く時代に向けて,宇宙向けのスマートヘルメットなども作っていきたいと考えています.

 もちろん,今のBorderlessの製品や技術にとらわれずに,まったく新しい発想の製品も作っていきますよ.

 
---最後に,新しい人材はどんな人を期待していますか.

 Borderlessは日本発のベンチャーですが,いつも世界を見て活動しています.まだまだ小さな会社ですが,一緒に大きな事業を創っていこうという野心やチャレンジ精神にあふれた人に来てほしいですね.

 バイクのヘルメットからスタートしましたが,別にバイク好きでなくてもかまいません.1人でなんでもやってやろうというマルチタレントな方は大歓迎です.

 
---今日は,どうもありがとうございました.


 【募集要項】  
 仕事内容:ウェアラブル領域におけるOS開発およびハードウェア開発と販売
 応募条件:電子回路設計(画像・音声・通信・電源など)の経験5年以上
               構想から設計,量産までの一連の経験のある方               
               「新しいものを創る」という挑戦を情熱を持って取り組める方      
 雇用形態:正社員(3~6カ月の試用期間あり)    
 勤務地 :東京都千代田区(WFH制度あり) 
 休日 :週休2日制,春・夏・冬休暇     
 給与 :弊社給与規定による     
 応募方法:採用係(info@brdrlss.com)宛に履歴書(顔写真添付)と過去の開発案件のサマリーを記載した職務履歴書をお送りください.              


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