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ホーム > 記事サポート > 2018年 > 絵解き マイコンCプログラミング教科書サポート・ページ

絵解き マイコンCプログラミング教科書

●マシンが勝手に動く無人時代!作る力を育む
 自動車,医療,工業製品,家電…すべての電子機器が,人工知能,ビッグデータ,各種データ配信サービスなど,ウェブ上のさまざまなクラウド・サービスと連携して動く自律マシン「IoT(Internet of Things)」に生まれ変わろうとしています.技術者には,高性能なIoTを作る力が強く求められています.

 コンピュータの高性能化によって,Python,java,R,C++などの高級言語がもてはやされていますが,センサなど新規デバイスを動かすドライバ・ソフトウェアを制作したり,防災機器や医療機器など高い安全性と信頼性が必要なシステムを開発したり,トラブルシュートしたりするためには,「マイコン」をハードウェア・レベルで確実に制御するCプログラミングのスキルが欠かせません.


●絵解き,実験キット,演習問題で独習できる
 本書は,IoTを制御するCプログラミング技術習得のために開発したマイコン・ボード「C-First」を動かしながら,正しいC言語の書き方をマスタする入門書です.
絵解き マイコンCプログラミング教科書
 ▶ 2018年3月19日発売予定
 ▶ B5判 352ページ
 ▶ 鹿取 祐二/白阪 一郎/永原 柊/藤澤 幸穂/宮崎 仁 著
→お求めはこちらから


漫画や絵解きでマイコンが動くメカニズムからC言語の書き方を解説している

基板付きキット 絵解き マイコンCプログラミング教科書
 ▶ 2018年3月19日発売予定
 ▶ B5判 352ページ
 ▶ 鹿取 祐二/白阪 一郎/永原 柊/藤澤 幸穂/宮崎 仁 著
→お求めはこちらから

 
基板キット付きの本で,実際にマイコンを動かしながらCプログラミングを体験できる(キットには本,マイコン・ボード,DVD-ROM,USBケーブルが入っています)


C言語のプログラムを開発する体験型学習マイコン・ボード「C-First」

 エレクトロニクス1年生や学生が理解できるよう,マンガをふんだんに使って基礎を解説しました.本書とC-Firstを同梱したオールイン・ワン・キット「基板付きキット 絵解き マイコンCプログラミング教科書」もあります.この1冊で基本と実践力が身に付きます.

 C言語の書き方は,マイコンのハードウェアに強く依存します.プログラミング・スキルの有無は,内部ハードウェアを正確に掌握し,ねらいどおりに制御できるかどうかで判断できます.そこでC-Firstには,国産マイコン・メーカの老舗 ルネサス エレクトロニクス製の超定番16ビット「RL78」を搭載し,マイコンの内部ハードウェアからコンパイラまで,すべてを熟知したベテラン技術者がC言語の書き方を解説します.

●ダウンロード・データ
→関連ダウンロードデータはこちら
(※2018年3月1日現在のデータ.データは予告なくアップデートされることがあります)

C-First対応の組込みOS「μT-Kernel 2.0」実装実験

 トランジスタ技術2018年10月号「高速プロセッシング 新オーディオ電子工作」を発売しました.付録として「マンガでわかる 16ビット・マイコンで初体験!組込みOS入門」という別冊が付いてきます.この別冊付録の中でC-FirstにμT-Kernelという組込みOSを搭載する事例を掲載しています.
 「OSってそもそも何?」という方,マンガでOSの動き方や役割などを解説しています.「どうすればマイコンに搭載できるの?」という方,C-First対応のμT-Kernel 2.0 無償評価版を用意しました.OS搭載&駆動実験ができます.

▲μT-Kernel 2.0 無償評価版 ダウンロード先

 
 
 
 
 
 
 
 
←ダウンロードできるWebサイトにリンクしています.

▲トランジスタ技術2018年10月号

マイコンを知り尽くした筆者が,手取り足取り教えてくれるセミナ

●学習マイコン基板キット付き!
 組み込みシステムのソフトウェア開発を学ぶ入門者の方を対象に,C言語の基本的な文法を紹介するセミナです.C-Firstを動かしながら学習します.

  本講義の目標は,C-Firstに搭載されているLEDをSWに連動させて点滅・消灯させること,またスイッチを使わずにタイマ機能を利用してLEDを自動点滅させることです.この動作を実現するためにはC言語の文法に加え,RL78/G14の割り込みの動作,LEDやスイッチが接続されているポートやインターバル・タイマの使い方を理解することが必要です.それらの内容をC-FirstやCS+を使ったプログラミング実習を通して学習します.

申し込み受け付け中!
実習・マイコンC言語の書き方~超入門~ビギナ応援企画!
▶ 受講料 24,000円(税込) 
▶ 会場 東京・巣鴨 CQ出版社セミナ・ルーム
▶ 講師 鹿取 祐二 氏
→詳しい日時,お申し込みはこちら

先生と学生さんなら最大40%お得!アカデミック価格

 学校応援企画として,先生と学生に限り本書やマイコン・ボードなどをアカデミック価格にて求めいただけます.本サービスはCQ出版の通販Webサイトからご購入いただく方に限ります.
※マイコン・ボード単体や拡張パワーアップ・キットはマルツエレックからご購入いただけます.


●アカデミック価格でのご購入方法
 申し込み用紙にご記入のうえ,証明書類と一緒にE-Mail,FAX,お電話のいずれかにて当社の販売部宛にお送りください.お申し込み後,当社より請求書をお送りします.商品はご入金確認後の発送となります.
▲必要なもの
①申し込み書 →こちら
②証明書類
※お電話でご注文の場合は証明書類は別途郵送にてお送りください.

▲ご提出いただく証明書類
学生手帳,健康保険証(中学生に限る),在学証明書,在学証明書,受講証明,在職証明書/職員証,公立学校共済組合員証/私立学校教職員共済組合加入者証,在籍している機関名が表記されている保険証,学校や教育委員会が発行している身分証明書などのいずれか

▲お問い合わせ先
CQ出版 販売部
〒112-8619
東京都文京区千石4-29-14
E-Mail shop@cqpub.co.jp
電話 03-5395-2141
FAX 03-5395-2106

拡張も自由自在!パワーアップ・キット

 C-Firstに接続して動かせる部品キットを用意しました.カレンダ付き温度計,ディジタル脈拍計,ライン・トレース・カーなど.C言語で作ったサンプル・プログラムと外付け部品を使って,応用製作を楽しむこともできます.
▲購入先/商品名
 マイコン・ボードと拡張パワーアップ・キットはマルツエレックにてご購入いただけます.
C-First本体(商品番号:MTG-CF-MB)
C-Firstカレンダ付き温度計(商品番号:MTG-CF-TMP)
C-Firstディジタル脈拍計(商品番号:MTG-CF-HRM)
C-First PIDライン・トレース・カー(商品番号:MTG-CF-LTC)

補足情報

 「絵解き マイコンCプログラミング教科書」の補足情報を記します.読者さまから多かった質問などを特に取り上げています.参考にしていただければ幸いです.

●Tera Termとデバイス・ドライバの設定
 「絵解き マイコンCプログラミング教科書」は,マイコンの組み込みプログラミングを最初の一歩から学ぶことができる,まさに教科書的な書籍です.本書にはC-Firstボードが付属していて,学んだことをすぐに試すことができます.これを使ってみたので紹介します.
 まずは開封します.ダンボールに入った基板に,化粧の紙が巻き付いています.


 
 
 
 
 
 
 


写真1 書籍というよりキットという感じ

 ダンボール箱の厚みの半分が書籍で,残りが基板(C-Firstボード)です.C-Firstボードが小さいので,余ったところはダンボールの小さな箱で衝撃吸収しているようです.書籍は約350ページ,なかなかの分量です.マンガで解説している章もあって,とっつきやすい感じです.



写真2 C-Firstボードを取り出し

 ボードがあるならまず動かしてみる,基本ですね.書籍は後回しにしてさっそく動かしましょう.
 本書のp.26に「[4]動作確認済みのプログラムを動かしてみる」の説明があります.先ず,ボードのマイコンには出荷時に評価済みプログラムなるものが書き込まれていて,パソコンに通信ソフトを準備することで,動くそうです.C-FirstボードはUSBをパソコンにつなぐだけです.C-Firstボードにはスライド・スイッチ2個(SW3とSW4)があります.初期の状態は2個のスイッチとも「VCOM」と表示された側にスライドしています.この状態を変更してはいけませんね.

 もし間違えて評価済みプログラムを消去した場合は,DVDの中にあるプロジェクト
\02_ボード動作確認用プログラム\C-First_TEST\ C-First_TEST.mtpj
を実行して,デバッガでダウンロードします.この時にRL78/G14の内蔵ROMに書き込まれますから,出荷時の状態に戻ります.


写真3 スライド・スイッチ2個の状態>初期状態のままの「VCOM」側にします

 準備するのはWindowsのパソコンと通信ソフト,ドライバ・ソフトです.
▲ソフトウェア1:Tera Term
 1つは,C-Firstボードから送信される情報を表示する通信ソフトウェア(ターミナルと呼ばれる)です.「Tera Term」というものが無料で使いやすいです.書籍ではTera Termの設定は説明されていますが,このアプリはいったいどこにあるのかが書かれていませんでした.
 インターネットで探すと,下記のウェブ・サイトにありました.デフォルトの設定でインストールして問題ありません.
https://ja.osdn.net/projects/ttssh2/
#2018年5月現在の最新版は4.98です.


図1 Tera Termのアイコン



図2 Tera Termのホームページ


図3 Tera Termのインストール

 これでOKと思い,C-FirstボードをパソコンのUSBポートに差し込んでもTera Termの「シリアル」にC-Firstボードが表示されません.もしやと思いデバイス・マネージャを見ると「不明なデバイス」との表示です.

▲ソフトウェア2:USB用のドライバ
 そこでもう1つ,USB用のドライバ・ソフトウェアをインストールします.DVDにあるのでは,と探すとここにありました.

 デバイス・マネージャの「不明なデバイス」を右クリックして「デバイスの更新」を選択,「コンピュータを参照してドライバソフトウェアを検索」を選択し,「次の場所でドライバを検索します」の入力ボックスにフォルダ「01_開発環境CS+とエミュレータ¥EZエミュレータ用ドライバ¥x32またはx64」を指定します.パソコンのOSはWindowsメニューの「システム」から確認します.


図4 デバイスマネージャとシステム情報へのアクセス>Windowsメニューを右クリック



図5 Windowsのビット数の確認>このパソコンは64ビット


図6 デバイスマネージャの確認と設定>C-Firstボードを接続したので「不明なデバイス」がある



図7 不明のデバイスにドライバをインストールする>不明なデバイスを右クリックして更新する




図8 ドライバソフトウェアを参照する



図9 Windowsに合わせてフォルダを指定>例のパソコンは64ビット版のWindowsなのでx64フォルダを指定



図10 ドライバを参照,インストール>「次へ」でインストールを開始



図11 ドライバの確認>Renesas Electronics Corporationで良いかの確認.「インストール」を選択する



図12 インストールの完了メッセージ



図13 不明なデバイスが消えてRenesas Virtual UARTが表示される>この状態で使える
 デバイス・マネージャのポート(COMとLPT)に表示され,不明なデバイスが消えました.Tera Termを実行して,新しい接続で「シリアル」,ポートを「Renesas Virtual UART」を選択します.これで準備完了です.



図14 新しい接続でシリアルポートを選択

Tera Termの「端末(T)…」と「シリアルポート(E)…」設定をします.


図15 Tera Termの端末とシリアルポートの設定



図16 端末の設定>端末サイズ,受信改行コード,ローカルエコー,漢字の送受信コードを変更



図17 シリアルポート設定>ボーレートを変更

 C-FirstボードがUSBでパソコンにつながった状態で, C-FirstボードにあるRESETボタンを1回,押し下げるとC-Firstボードから起動のメッセージがTera Termに表示されます.


図18 C-Firstボードのテスト・プログラムの起動>RESETボタンを押し下げる

 加速度センサの表示は3なので,「3」と「Enter」のキーを順に入力します.C-Firstボードを傾けてみると,下記のように表示されます.

C-First テストプログラム
              CQ出版社
---------------------------
1: 温度センサ表示(℃)
2x: 照度センサ表示(LX)
  21:高感度 22:中感度 23:低感度
3: 加速度センサ表示(G)
4: スイッチ・LEDテスト
    SW1:点滅方向変更
    SW2:点滅速度変更
5: RL78内基準電圧1.45(V)
6: RL78内温度センサ(℃)
---------------------------
No.?:3(Enterキー)

加速度センサの値を表示
ボードを傾けると値が変化します
加速度 X: 0.01G Y: 0.02G Z: 1.02G    ← 平に置いた時

加速度 X:-0.99G Y: 0.03G Z: 0.03G    ← RESETボタンのある側を下にして立てたとき

加速度 X:-0.00G Y: 1.03G Z: 0.09G    ← CN1(CQ出版社のロゴがある側)を下にして立てたとき

 なるほど,ですね.次にやることは?デバッガを使ってみることです.
<藤澤 幸穂>


●デバッガを使ってプログラムを動かしてみる

 デバッガを使って自ら作成したプログラムを動かしてみましょう.

 準備をしましょう.パソコンにCS+というソフトをインストールと,C-Firstボードのスライド・スイッチを変更します.


写真1 C-FirstのスイッチはSW3,SW4をOCD側へスライドする

 パソコンに開発環境CS+を入れます.


インストールはデフォルトでOKです.書籍にも詳細が出ていますので迷うことはないと思います.
 ここでは手始めに「第6章」のsample1_1を動かします.このサンプルはP.119に紹介されていて,スイッチと連動してLEDが点灯するプログラムです.
 DVDを確認するとあります.ファイルは紹介されているmain.c以外にもいくつかあるようです.

DVDROM
├ 01_開発環境CS+とエミュレータ
├ 02_ボード動作確認用プログラム
├ 03_サンプル・プログラム
| ├ APP3_演習問題
| ├ 第6章
| | └ リスト16_sample1_1
| | ├ cstart.asm
| | ├ hdwinit.asm
| | ├ iodefine.h
| | ├ main.c
| | ├ sample1_1.mtpj
| | ├ sample1_1.rcpe
| | └ stkinit.asm

 取りあえずこのフォルダをDVDからパソコンのハードディスクまたはSSDなどにコピーしておきます.私はC:\Workspaceフォルダにコピーしました.


図1 サンプルをコピーしたところ

sample1_1.mtpjをダブルクリックして起動します

コピーしたらsample1_1.mtpjファイルが開発環境CS+のプロジェクト情報のファイルなので,これをダブルクリックして起動します.


図2 sample1_1プロジェクトが開いたところ

プロジェクトとしてちゃんと開きました.main.cファイル以外のファイルはおおよそこんな処理をしているようです.

-------------
cstart.asm:リセットから起動してmain関数を呼び出すまでの処理(CPU内部,RAMの初期化など).アセンブリ言語なので変更するのは大変そうだが,外部にバスが出ていないRL78のマイコンなので変更の必要がないはず.

hdwinit.asm:ハードウェアの初期化であるが必須なわけではない.サンプルも中はカラ.アセンブリ言語なのであまり使いたくない.

iodefine.h:内蔵周辺機能のレジスタ名,ビット名が定義されている.名前が気に入らないときは修正するかundefして再定義する.

sample1_1.mtpj:プロジェクトの構成(コンパイラ/リンカなどのバージョンなど)ファイル.

sample1_1.rcpe:オプションの状況(コンパイル/リンクなどのオプション設定など)ファイル.

stkinit.asm:スタック領域の設定.変更の必要がないファイル.
-------------

 このサンプルの中のサブルーチン,関数の呼び出しルートを確かめてみました.関数の名前を追っても構いませんがここでは「スタック解析」を行う方法を使ってみました.この他にも「Report」には「コール・グラフ」機能があるのでこれが使えます.
 リンク・オプションで「スタック情報ファイルを出力する」を「はい」に設定してからビルド,その後に「ツール」から「スタック見積もりツールの起動」を選ぶと図3と図4のように表示されます.


図3 スタック情報ファイルの出力を設定.関数呼び出し経路の表示にも役立つ


図4 スタック使用量と関数の呼び出し経路を表示するCall Walker

 cstart.asmで起動したらアセンブラで記述されたhdwinitを呼び出して戻ってきたらmain関数を呼び出しますが,mainからは戻ってきません.またmainからほかの関数を呼び出すこともありません.

 横道にそれてしまいました.元に戻ってプログラムを実行してみます.
プログラムの実行は,下記の機能を使って確認します.私が書いたソースコードが悪いのか,それともハードウェアか,はたまたCコンパイラなのか,まさかマイコンの不具合かどうかを確認できます.

①プログラムのビルドとRL78/G14の内蔵ROMへの転送(書き込み)
②プログラムの実行と停止
考えた通りの動作なら問題ありませんが,上手くいかなかったときは,デバッグとなり
③プログラムの1行ごとの実行
④変数の確認と一時的な強制変更
⑤入出力(内蔵周辺機能のレジスタ値,入出力端子のレベル)の確認と一時的な強制変更
⑥機械語の確認(内蔵ROM内の機械語コードの逆アセンブル表示)

 ところでRL78/G14には「オプションバイト」があり,プログラムで設定するのではなくレジスタの初期値をROMに書き込んでおく,となっています.オプションバイトにはウォッチドッグタイマ(WDT)や電源電圧を監視してリセットをかける機能(LVD)の設定をROMに書き込んでおきます.間違ってWDTが動いていると厄介です.CC-RLのプロパティを確認すると,このサンプルではWDTは停止しています.問題なしです.


図5 CC-RLのオプションバイトの設定状況.WDTは停止している

デバッグを始めてみます.
①「デバッグ(D)」メニューから」「ビルド&デバッグ・ツールへダウンロード(B) F6」を選択

 これでマイコン内蔵ROMへ書き込みができて,main関数の先頭まで実行して一時停止してくれます.


図6 ビルド,ダウンロードが完了.main関数の先頭で自動的に止まる

内蔵ROMへ書き込む(ダウンロード)した時点でmain関数まで実行するのは,EZエミュレータの設定によってなので変更できますね.


図7 EZエミュレータの設定.main関数までを実行する設定で変更可能

②「実行(G)」の選択で動作が始まるので,SW1を押すとLED0が光ります.もちろんサンプルなので動いて当たり前です.止めるには「停止(S)」を選択します.

 回路を動かすプログラムなので,回路図を確認しておきましょう.
 SW1はP75端子(ポート7のビット5の位置)に接続されていますが電源やGNDにつながる抵抗は見当たりません.コストのためでしょうかね.RL78/G14のハードウェア・マニュアルを確認すると内部には電源につながるプルアップ抵抗があり,プルアップ制御レジスタ(PUx)でON/OFFできます.これをONする必要があります.スイッチがONならLOWレベルで「0」,OFFならHIGHレベルで「1」が読めます.

 LED0はP17端子(ポート1のビット7の位置)に接続されています.P17から「0」のLOWレベルが出力されると,LED0に電流が流れて点灯します.「1」のHIGHレベル出力では消灯です.


図8 C-Firstボードの回路図(一部)

●EZエミュレータの操作
 さて,デバッグしなければならなくなったときのためにEZエミュレータの操作を覚えておくのも良いですね.まずプログラムを最初からもう一度ゆっくり動かしてみましょう.
 リセットして元に戻します(図9).最初にハードウェアのチェック方法です.回路が正しく動作するかを確かめます.プログラムは使わなくてもRL78/G14の内蔵周辺機能レジスタ(SFR)を書き換えることで確認できるのです.


図9 CPUをリセットして元に戻す


図10 内蔵周辺機能レジスタ(SFR)の表示

LED0はP17端子に接続されているので,P1に0x80(消灯)または0x00(点灯)を書いてみます.


図11 P1にLED0の点灯/消灯のデータを書いてみる.LED0は変化しない

LED0は変化しません.当然ですね,端子が出力になっていないからです.出力設定はPM1の対応するビットに「0」を書き込むので,P17のみ出力なら0x7fです.これで先ほどのP1に0x80または0x00を書くと, LED0が消灯/点灯します.


図12 PM1にP17端子を出力にする設定を書く.0x7fでP17は出力端子

次にSW1の値を確認します.P75なのでP7の値に注目しながら,SW1を押しながら「最新の情報に更新」,離して「最新の情報に更新」して変化するかを確認します.


図13 SW1の状態を読んでみる.プルアップ抵抗が接続されていないのでスイッチの変化がP7に表れない


図14 内蔵プルアップ抵抗をONにする.SW1の変化をP7で読み取ることができる

これでハードウェアが壊れていないかの確認ができました.
では,順にプログラムを動かして初期化を確認します.もう一度「CPUリセット」してから「ステップ・イン」します.1行分進みます.


図15 ステップ・インして1行分進める

PCの位置が1行分進んでPU7への書き込みが終了して停止します.この状態でP7初期化が終わっているので,SW1の状態がP7に読み込めるので,上記と同じように確認できます.
次にステップ・インするとLED0を消します.


図16 ステップ・インで結果を確認する

 プログラムが大きいとステップ・インでは時間がかかるので,途中までは正しいからそこはさっと実行したい,ってことありますよね.そんなときに活躍するのが「ブレークポイント」.ブレークポイントの位置に来たら実行を停止してくれます.


図17 ブレークポイントの設定.設定できたら「実行」でプログラムを動かす

 図17の例ではSW1をOFFにしたらブレークします.
 ところで,デバッグしていると,ハードウェアは正しいのに動かない,ソースの記述はいくら眺めても正しいとしか判断できないときありますよね.そんなとき,もしかしたらCコンパイラが不具合の原因ではないか? と思ったことありますよね.たいていの場合は自分のソースが不具合の原因ですが,ごくまれにコンパイラも不具合がでます.そんなときに役立つのが逆アセンブリ表示です.


図18 逆アセンブル表示の設定


図19 逆アセンブル表示.Cのソースとともに表示されてはいますが,慣れないと解読は難しい!

残念ながらこのプログラムには変数が存在しないのですが,変数を参照/変更する場合は「ウォッチ」を使います.SFRと同じように参照と変更ができます.

 以上で一通りのデバッグの使い方は終わりです.
 元の評価済みプログラムに戻す方法を紹介します.DVDにある評価済みプログラムのプロジェクトを実行します.

DVDROM
├ 01_開発環境CS+とエミュレータ
├ 02_ボード動作確認用プログラム
| └ C-First_TEST



C-First_TEST.mtpjファイルをダブルクリックしますが,ここでおまじないを1つ.C-First_TEST.ichiro.mtudファイル名の内,ichiroの部分をパソコンのユーザ名に変更します.私のユーザ名はa0102067なので,C-First_TEST.a0102067.mtudとします.



C-First_TEST.mtpjファイルをダブルクリックしCS+を起動します.



「デバッグ(D)」メニューから」「ビルド&デバッグ・ツールへダウンロード(B) F6」を選択します.これでマイコン内蔵ROMへ書き込みができて,main関数の先頭まで実行して一時停止してくれます.



 これで書き込みができたので,「実行(G)」を選択すると動作が始まります.
Tera Termは? そうですね,USBをCS+が占有しているため,つながりません.仕方ないので,「停止(S)」して,「デバッグ・ツールから切断(N) Shift+F6」します.
 Tera Termを起動したら,C-FirstボードのSW3とSW4をVCOM側にスライドして,USBケーブルを指し直すか,RESETボタンを押し下げてから放して最初から実行します.
 どうですか,最初に戻りましたね.

 以上でC-Firstボードの使い方は使えるようになりました.マイコンのプログラミングを楽しんでください.

<藤澤 幸穂>
 

協力

先生向け 実務教育応援プロジェクト

こちらのセミナは修了しました.ご参加いただきまして,ありがとうございました.
●先生と一緒に学生の実務教育を盛り上げたい…

 トラ技ジュニア編集部では,いつもご協力いただいている先生方に日ごろの感謝を込めて,「実務教育応援プロジェクト」を実施しています.日頃より学生の実務教育にご尽力される先生方をサポートすべく,本誌の強みを活かした経験豊富な現役のエンジニアによる実習形式のセミナを開催していきます.テーマは,学生たちのモノ作りの基礎力を高める要素技術や,高信頼で高性能な製品開発に繋がる実用技術です.

 プロの組み込みエンジニアを育ててきたベテラン講師を招き,マイコン内部回路(CPUやメモリ,レジスタなど)の動作をイメージしながら,C言語を書くことの重要性とそのテクニックを伝授します.

実務教育応援プロジェクト 第12弾
「老舗ルネサス直伝! キットで実習『Cプログラミング』」
▶ 日時 2018年3月26日(月)10:00~17:30(17:30から1時間半程度の懇親会を予定)
▶ 場所 CQ出版社 セミナ・ルーム
▶ 講師 鹿取 祐二 氏〔トロンフォーラム学術・教育WG講師〕
▶ 受講料金 8,000円(税込) ※当日支払い.実習用教材,懇親会参加費用を含む

→詳しくは専用ウェブ・ページをご覧くださいこちら

国産半導体メーカ ルネサス エレクトロニクスで行う実習セミナ

こちらのセミナは修了しました.ご参加いただきまして,ありがとうございました.

 RL78/G14を例に,I2C,UART,A/Dコンバータを確実に動かすためのプログラミングを演習を通して紹介します.「絵解き マイコンCプログラミング教科書」を教材にしています.
→詳しくはこちら

▲開催日時/会場
2018年 03月26日(月)13:00~17:00 名古屋会場(名古屋広小路プレイスビル)
2018年 03月27日(火)13:00~17:00 新大阪会場(CIVI新大阪東)
2018年 03月28日(水)13:00~17:00 豊洲会場(豊洲フォレシア)
▲受講をお勧めしたい方
・IoTのノード側のハードウェアを確実に動かすプログラミングをしたい方
・シリアル通信、A/D変換器をハードウェアに合わせてプログラミングしたい方
▲カリキュラム
(1)IoT時代に求められるプログラミング
(2)A-D変換器によるセンサからの入力
(3)シリアル通信(UART,I2C)による入出力とクラウド接続
(4)RL78のご紹介
▲演習環境
C-Firstボード(RL78/G14,EZエミュレータ搭載) CS+,CC-RLコンパイラ


当日は「[基板付きキット]絵解き マイコンCプログラミング教科書」を使って実習をしながらCプログラムを書いていきます

協力:ルネサス エレクトロニクス

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