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トラ技ニュース

11 18

投稿者: news
2009/11/18 18:00

組み込み技術関連の展示会であるEmbedded Technology2009(以下ET2009)が,2009年11月18日からパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催されている.「組み込み」と聞くと,巨大なプロセッサやソフトウェア開発のイメージが強いが,ET2009では小規模マイコンや電源,計測器など,小誌読者にも関係がある展示も多い.本記事では,トラ技ニュースの特別版として,ET2009を「トラ技的視点」でご紹介したい.

日時:2009年11月18日(水)~2009年11月20日(金)
10:00~17:00(19日は18:00まで)
会場:パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
主催:(社)組込みシステム技術協会(JASA)

ロー・パワーの小規模マイコンが続々登場,電池レス・リモコンの実演も


写真1 マイクロチップ テクノロジーのPIC16F193xシリーズ評価ボード
マイクロチップ テクノロジーのブースでは,主に8~32ビットのワンチップ・マイコンが紹介されている.新たに登場したPIC16F193xシリーズ(写真1)は,低消費電力を追求した8ビット・マイコンだ.従来の8ビット系PICマイコンのPIC16Fxx系と比較してアーキテクチャが一部変更されており,命令数が35命令から49命令に増えている.これによってC言語との親和性が高まり,プログラムの実行効率が高まっている.また,プログラム・メモリの容量も拡張され,最大で28Kバイトのプログラム・メモリを利用できる.スリープ機能が強化されており,一部のレジスタを除いたほとんどの機能を停止するディープ・スリープ・モードでは,消費電流が60nAまで低下する.同様のスリープ機能を備える他社のマイコンと比較して,ウェイクアップの要素が多く,いろいろな条件で復帰できるのが強みという.動作電圧は1.8~5.5Vで,従来のPIC16Fxx系と同様に5V環境でも使用できる.

[訂正] 初出時,PIC16F193xの命令数を48と表記しておりましたが,正しくは49です.お詫びして訂正いたします.(09/11/18 18:40)


写真2 NECエレクトロニクスの電池レス・リモコン試作機
NECエレクトロニクスのブースでは,電池レス・リモコン(写真2)の実演も行われている.タッチ・キーを操作するときの振動で発電し,そのわずかな電力で低消費電力のRF機能内蔵マイコンを駆動する.現時点では振動発電デバイスが大きいが,2011年までには実用的な提案ができるレベルを目指すとしている.

PFC制御のためのハードウェアを取り込んだ,照明制御に特化したマイコン

同じくNECエレクトロニクスのブースでは,LEDやインバータ蛍光灯向けのマイコンである78K0/lx2シリーズが展示されている.単純な照明の制御ならLEDドライバやインバータICが使われるが,省エネ化の要求から,各種センサと組み合わせたインテリジェントな制御が必要な機会も多くなっている.


写真3 78K0/lx2シリーズを使用したAC電源駆動のLEDドライバ・ユニット
78K0/lx2シリーズは,電力制御に必要なA-DコンバータやPWMモジュールなどを備えた8ビット・マイコンで,ドライバICが行っている制御をソフトウェアで行いつつ,センサの処理や通信なども行うことができる.特徴的なのは,PFC制御用のハードウェアをマイコンの中に備えている点だ.PFC制御ICやハーフ・ブリッジ・ドライバ/LEDドライバを必要とせず,マイコンとディスクリート部品だけで高効率のインバータ蛍光灯やAC電源駆動LED照明(写真3)などを構成できる.実装面積の点では専用ICに劣るが,マイコンとディスクリート部品で構成したほうがトータルのコストが低くなるため,家電などコスト要求が厳しいアプリケーションに向くとしている.


写真4 NECエレクトロニクスのLEDマイコン体験セミナ・コーナ
また,78K0/lx2シリーズを使った「LEDマイコン体験セミナー」コーナ(写真4)もあり,実機を使った開発を体験できる.会期中,11:00~16:00までの間,30分間隔で開催されており,参加者にはセミナで使用したLEDエコ照明スタンドがプレゼントされる.

モータ制御/ディジタル制御電源向けコントローラも展示


写真5 テキサス・インスツルメンツのデュアル・モータ制御/PFC開発用ユニット
テキサス・インスツルメンツのブースでは,32ビット・リアルタイム・マイクロコントローラ C2000 MCUファミリが展示されている.その中のPiccoloファミリ TMS320F2802x/F2803xは,モータ制御やディジタル電源向けのDSPマイコン(写真5)だ.リアルタイム制御に必要な40~60MIPSの演算能力をもち,4.6MSPSの12ビットA-Dコンバータを13~16チャネルや,150psの分解能をもつPWMジェネレータなどを備える.TMS320F2803xはモータ制御向けで,エンコーダ・インターフェースも備えるが,もう一つ特徴的な機能として,浮動小数点演算を行う制御補償器アクセラレータ(CLA:Control Law Accelerator)を備える.

[訂正] 初出時,TMS320F2802x/F2803xのA-D変換速度を12.5MSPSと表記しておりましたが,正しくは4.6MSPSです.また,PWM分解能は150psです.お詫びして訂正いたします.(09/11/19 17:30)


CLAは,メインの演算器とは独立した制御ループを構成するための演算器だ.リアルタイム制御においては,一定の周期で発生するA-Dコンバータの割り込みなどのオーバーヘッドが問題になる.CLAを使用すれば,メインの演算器には負荷を与えずにA-D変換データをフィルタ処理してPWMモジュールに渡すといったことが可能となる.処理が重いモータ制御と,CLAで処理できるディジタル制御電源をワンチップで実行できるため,エアコンなど家電機器への応用が考えられる.

19日はETフェスタも開催,ビール片手に技術談議を

会期中日の19日 17:00~18:00には,毎年恒例のETフェスタが開催される.ビールや軽食などが振る舞われるほか,メーカの特色を出したドリンク/フード・サービスを提供するブースもある.ビール片手に,メーカのエンジニアと技術談議に花を咲かせてみてはいかがだろうか.ET2009には,弊社各雑誌の筆者陣も多数参加しているので,もしかしたら会場で会えるかも?

●関連リンク
ET2009のウェブ・ページ[(社)組込みシステム技術協会]
マイクロチップ テクノロジー ジャパン(株)
NECエレクトロニクス(株)
日本テキサス・インスツルメンツ(株)

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