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トランジスタ技術

Analog Discovery活用 基板セット

Analog Discovery活用 基板セット

 USB測定器 Analog Discovery活用 基板セット

書籍 USB測定器 Analog Disicovery活用入門 で使われているアダプタや追加回路の基板を販売します。

    

3種類の基板セットと,それらをすべてセットにしたフル基板セットの4種類があります.どのセットにも回路図や部品表が収録されたCDが同梱されます.基板設計は書籍の著者 遠坂 俊昭 氏です.

Analog Discovery活用アダプタ基板7枚セット

Analog Discovery活用ブースタ基板5枚セット

Analog Discovery活用スペアナ基板5枚セット

Analog Discovery活用フル基板17枚セット

基板それぞれの紹介

Analog Discovery活用アダプタ基板7枚セット

次の1~7の基板が1枚ずつ含まれています.

1.ユニバーサル・アダプタ(Universal_Adapter)

Analog Discoveryのアナログ入出力や電源(CH1の+-,CH2+-,GND,W1,W2,V+,V-)を使いやすい基板-ケーブル間コネクタ(2.5mmピッチ,日本圧着端子製造のXHなど)で取り出せます.みのみしクリップ付きのケーブルを作っておくと便利です.W1,W2の出力はBNCコネクタにすることもできます.Analog Discovery活用アダプタ基板7枚セットまたはAnalog Discovery活用フル基板17枚セットに入っています.

 

2.BNCアダプタ(BNC_Adapter)

入力のCH1,CH2および出力のW1,W2をBNCコネクタに変換するアダプタです.バランス入力を生かせるように,CH1,CH2のBNCコネクタのGND側はCH1-,CH2-と繋がっていて,GNDと接続するかどうかは基板上のジャンパで選べます.W1,W2出力は,直列に50Ωを入れるか,直結かをジャンパで選べます.Analog Discovery活用アダプタ基板7枚セットまたはAnalog Discovery活用フル基板17枚セットに入っています.

3.インピーダンス計測アダプタ(Impedance_Adapter)

Analog Discoveryのインピーダンス計測機能を使うときに便利なアダプタです.6種類の基準抵抗をジャンパで選んでレンジ切り替えができます.Analog Discovery活用アダプタ基板7枚セットまたはAnalog Discovery活用フル基板17枚セットに入っています.

 

4.ひずみ低減フィルタ(MF_LPF_BPF)

オーディオ・アンプなどのひずみ率を測定するとき,Analog Discoveryの出力波形に含まれているひずみ成分を除去して,0.001%程度までの測定を可能にするフィルタです.カットオフ周波数50kHzの4次ローパス・フィルタと,通過周波数10kHzおよび1kHzの4次バンドパス・フィルタの組み合わせです.±15Vの外付け電源が必要です.実用には,フィルタ選択スイッチやレベル調整のアッテネータなどを追加したほうが便利です.Analog Discovery活用アダプタ基板7枚セットまたはAnalog Discovery活用フル基板17枚セットに入っています.

5.クロック・ジェネレータ(Clock_Generator)

Analog Discoveryでは出力できない高速な立ち上がり・立ち下がりの矩形波信号を出力できる基板です.DC10~20VまたはAC8~20Vの電源が必要です.±15V低雑音電源の+側が使えます.あるいは,DC12V出力のACアダプタか,AC9V~AC18V出力の電源トランス(AC出力ACアダプタ)を用意してください.Analog Discovery活用アダプタ基板7枚セットまたはAnalog Discovery活用フル基板17枚セットに入っています.

基板上の発振回路による周波数の1/16,1/32,1/64,1/128,1/256,1/512,1/1024および1/4096,1/8192,1/16384の矩形波を選んで出力できます.例えば10.24MHzの水晶振動子を使うと,640kHz,320kHz,160kHz,80kHz,40kHz,20kHz,10kHzおよび2.5kHz,1.25kHz,625Hzの矩形波が出力できます.4.096MHzの水晶振動子を使うと,256kHz,128kHz,64kHz,32kHz,16kHz,8kHz,4kHzおよび1kHz,500Hz,250Hzの矩形波が出力できます.

6.出力ブースタ付きユニバーサル・アダプタ(Booster_UniversalAdapter)

波形発生出力W1,W2にTHS6012(またはTPA6120A2)による50Ω出力を付加したユニバーサル・アダプタです.入力のDCカット機能,基準抵抗10Ωでのインピーダンス計測機能もあります.インピーダンス計測アダプタで基準抵抗を10Ωにすると,Analog Discoveryの出力電流が足りない恐れがありましたが,このアダプタなら問題ありません.ただし,アンプ動作のため±15V電源を外部から供給する必要があります.Analog Discovery活用アダプタ基板7枚セットまたはAnalog Discovery活用フル基板17枚セットに入っています.

 

7.±15V低雑音直流電源(Dual_LowNoise_Regurator)

フィルタや出力ブースタの電源として必要な±15V低雑音電源を作れる基板です.±15V低雑音電源を作るには,基板上の部品のほかに,AC18V×2巻き線または18-0-18V巻き線の電源トランス,ヒューズとヒューズ・ホルダ,電源スイッチなどが必要です.Analog Discovery活用アダプタ基板7枚セットAnalog Discovery活用ブースタ基板5枚セットAnalog Discovery活用スペアナ基板5枚セットに入っています.Analog Discovery活用フル基板17枚セットには3枚入ります.

 

Analog Discovery活用ブースタ基板5枚セット

以下の8,9の基板1枚ずつ,10の基板が2枚,それと7の電源基板が1枚の5枚セットです.

8.HFパワー・アンプ(THS6012_PAmp)

Analog Discoveryの波形出力W1,W2は±5V,20~30mAが上限となっていますが,それを最大±12.5V,250mAまで強化するパワー・アンプの基板です.出力インピーダンスは50Ωです.±15V,0.5Aの電源が必要です.Analog Discovery活用ブースタ基板5枚セットまたはAnalog Discovery活用フル基板17枚セットに入っています.

 

9.オフセット・キャンセラ(OffsetCanceller)

THS6012は出力オフセット電圧が大きくなる可能性があります.HFパワー・アンプ基板にはオフセットを手動調整する可変抵抗をつけられますが,このオフセット・キャンセラ基板と組み合わせると,10Hz以下を出力できなくなるかわりにオフセット電圧を自動的に0Vに調整できます.±15V電源が必要です.Analog Discovery活用ブースタ基板5枚セットまたはAnalog Discovery活用フル基板17枚セットに入っています.

 

10.ステップ・アッテネータ(Step_Attenuator)

トグル・スイッチで抵抗を切り替えて信号レベルをステップ調整するアッテネータです.HFパワー・アンプの信号レベルを変えたいとき,入力のアッテネータやAnalog Discoveryのソフトウェアで調整するより,このステップ・アッテネータを出力に接続して調整するほうがノイズの影響を小さくできます.ただし,回路図記載通りの減衰量が得られるのは,負荷も50Ωのときに限ります.HFパワー・アンプが2チャネルなのに対し,このアッテネータ基板は1枚で1チャネルぶんなので,キットには2枚含まれます.Analog Discovery活用ブースタ基板5枚セットまたはAnalog Discovery活用フル基板17枚セットに入っています.

 

Analog Discovery活用スペアナ基板5枚セット

11の基板が2枚,12,13の基板1枚ずつ,それと7の電源基板が1枚の5枚セットです.

11.アンチエイリアス・フィルタ①(Dual_8th_MF_LPF)

8次多重帰還型ローパス・フィルタを2回路作れる基板です.Analog Discoveryのスペクトル・アナライザ機能(FFT演算機能)を使うとき,入力信号にサンプリング周波数の半分より高い成分が含まれていると,本来は存在しない周波数成分が表示されるエイリアシングが発生してしまうので,信号解析範囲に応じて,余計な周波数成分を除去するローパス・フィルタが必要です.カットオフ周波数150Hz,1.5kHz,15kHz,150kHzの4種類を2枚に分けて作る想定で,キットにはこの基板が2枚含まれます.±15V電源が必要です.Analog Discovery活用スペアナ基板5枚セットまたはAnalog Discovery活用フル基板17枚セットに入っています.

 

12.アンチエイリアス・フィルタ②(Single_8th_MF_LPF)

8次多重帰還型ローパス・フィルタを1回路作れる基板です.回路はDual_8th_MF_LPFと同じですが,外形の大きなコンデンサに合わせてレイアウトされています.カットオフ周波数が低くなると,必要なコンデンサの容量が大きくなり,容量が大きなコンデンサは外形も大きくなってしまうため,カットオフ周波数15Hz用は1回路の基板になりました.±15V電源が必要です.Analog Discovery活用スペアナ基板5枚セットまたはAnalog Discovery活用フル基板17枚セットに入っています.

13.アンチエイリアス・フィルタ③(Amp_7th_LCLPF)

7次のLCローパス・フィルタを1回路作れる基板です.多重帰還型などのOPアンプを使ったフィルタでは,カットオフ周波数が高くなってくると,望ましい周波数特性が得にくくなります.そこで,1.5MHz用はLC素子によるフィルタを選んでいます.コイルはサトー電気などで販売されているケース付きボビンを使って自分で巻きます.周波数特性を乱さないようにフィルタ前後にはアンプを設置しています.±15V電源が必要です.Analog Discovery活用スペアナ基板5枚セットまたはAnalog Discovery活用フル基板17枚セットに入っています.

基板名 アダプタ基板
7枚セット
ブースタ基板
5枚セット
スペアナ基板
5枚セット
フル基板
17枚セット
ユニバーサル・アダプタ(Universal_Adapter)   ○   ○
BNCアダプタ(BNC_Adapter)   ○   ○
インピーダンス計測アダプタ(Impedance_Adapter)   ○   ○
ひずみ低減フィルタ(MF_LPF_BPF)   ○   ○
クロック・ジェネレータ(Clock_Generator)   ○   ○
出力ブースタ付きユニバーサル・アダプタ(Booster_UniversalAdapter)   ○   ○
±15V低雑音直流電源(Dual_LowNoise_Regurator)   ○   ○   ○   3
HFパワー・アンプ(THS6012_PAmp)   ○   ○
オフセット・キャンセラ(OffsetCanceller)   ○   ○
ステップ・アッテネータ(Step_Attenuator)   2   2
アンチエイリアス・フィルタ①(Dual_8th_MF_LPF)   2   2
アンチエイリアス・フィルタ②(Single_8th_MF_LPF)   ○   ○
アンチエイリアス・フィルタ③(Amp_7th_LCLPF)   ○   ○