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トラ技バックミラー

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Written by: backnumber
2009/07/17 17:38

【出典】トランジスタ技術 1989年4月号 特集◆作りながら学ぶセンサ回路技術 SUPPLEMENT
ホール・センサのオフセット電圧について考える
筆者:松井 邦彦

ホール・センサのオフセット電圧は高精度測定を行うとき,もっともやっかいなものです.図Aに示すように,制御電流がDCのときAC出力,または制御電流がACのときDC出力の場合は,ホール・センサのオフセット電圧は誤差となりません.
しかし,通常はオフセット成分と信号成分を分離できませんので,オフセットをいかに小さくするかがポイントです.しかも,初期値はオフセット調整を行うことによリゼロにできますので,問題はその温度ドリフトということになります.

●オフセット電圧の小さいホール・センサを選別するのがいちばん確実
ホール・センサのオフセット・ドリフトを小さくするには,とにかくできるだけ小さなオフセット電圧のものを選別することです.10~20個くらい購入して,その中で選別するとよいでしょう.1個数十円で購入できますので,20個購入したとしても1000円くらいです.

●オフセット電圧が不安定なときは熱起電力と思え
オフセット電圧をいくら調整してもズレてしまうときは,熱起電力が大きい場合がほとんどです.ホール・センサの熱起電力は整流性電圧とも呼ばれ,図Bに示すようにオフセット電圧とは本質的に異なります.
図Cの回路で,ホール・センサを取り替えてオフセット電圧波形を見てみました.
写真Aは今は製造されていませんが,THS101(東芝)の波形です.熱起電力の多い例として取り上げました.ゼロ点が一定していないのがよくわかります.これでは,いくらゼロ点を調整しても安定しませんので,正確な測定はできません.
写真BはTHS103A(東芝)の場合です.この場合は,先ほどと違って安定です.写真CはInSbホール・センサH1(パイオニア精密)の場合です.これもきれいな波形です.

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